熊本旅行記

　父親の仕事のついでに自分も熊本に旅行してきた。

初日から父ちゃんは高速に乗らない気満々で3号線をひたすら下って宿泊する宿まで行った。
　途中、阿蘇の景観が眺められる大観峰に続く道路をひた走っていたが、天候の影響で視界が一面霧で真っ白。おかげで景観が見えないばかりか、一寸先は闇状態でびびった。まぁ無事にすんで良かったけど。霧の中で見た景色はさながら浮遊大陸の上を走行しているとさえ錯覚させるほど幻想的に見えた。（自分は助手席で見ていたからこのような感想を持てるが、父ちゃんは絶対こんな風には思っていない。ホントに先が見えなくて対向車が来るのもびびるほどだから）
　宿は民宿で、部屋の作りも簡素。しかも携帯の電波が届かない場所だった。だが、夕食に囲炉裏を使った田楽料理を初めて食べたが、おいしかった。特にヤマメの塩焼きが身が柔らかく、ホントにうまかった。民宿の宿泊費に本格的な料理の代金も含まれていたらしく、父ちゃんも喜んでいた。
　次の日は父ちゃんが仕事に行っている間に自分は熊本見学。
　まず熊本城に行った。武者返しの城壁が何とも風情があっていい感じ。最近完成したらしい天守閣にも行った。休日らしくかなりの観光客が来ていた。にしても、海外からの観光客が多いなぁと感じた。
　そのあと自分がトラブルを起してしまい、父ちゃんが仕事から途中で抜け出す羽目になり、そのトラブルはまあどうにかなって、帰りはひたすら高速に乗らず下の道で帰った。お父さん本当にごめんなさい。
　などといったこともあったが、この旅行自体かなり楽しめたしいろいろ見聞を広めることもできたと思う。だからこそ、そんな機会を与えてくれた両親に、ちゃんと親孝行をしなきゃいかんなぁと改めて心から思った。